幼稚園が併設された東京の老人ホーム

2011年10月11日 00時42分

みなさん老人ホームと聞いてどんなことが思い浮かびますか。私は老人ホームと聞くと、なんだかまるで後はお墓に入るのを待つだけの「終の棲家」のような感じがいまだにしてしまいます。入所者のお見舞いに行ったこともありますが、あまりにもお年寄りばかりでどうも英気を吸い取られるような感じもしました。決してあまり良いイメージはありません。ところが、先日ニュースでとても画期的な老人ホームを見ました。それは、幼稚園(保育園)と老人ホームが同じ建物にある東京の老人ホームです。


この東京の老人ホームには、朝、園児が「おはようー」と通園し、お年寄りのところに駆け寄り、話しかけたり、抱きついたりします。お年寄りも子どもたちを愛おしそうに見つめ、一緒に話し、だっこして同じ場所で同じ時を過ごします。そこには年齢の開きがないような光景です。一緒に暮らしているようです。年中行事も幼稚園と東京の老人ホームは合同で行われるそうです。また、この東京の老人ホームのすごいところは、この子どもたちが入所者の部屋へ入ることも可能だということです。


確かに幼稚園や保育園、老人ホームは、お寺や教会などの同じ系列の組織や団体が運営していることも多く併設しようと思えば、すぐにでもできるように思うかもしれませんが、そこには大きな壁が存在しています。それは、幼稚園は学校教育法に基づく文部科学省、保育園は児童福祉法に基づく厚生労働省、老人ホームは厚生労働省の老健局とまあみごとに所管する省庁が違うということです。いわゆる縦割りのお役所が一番の壁になっているようです。お役所の壁が一日も早く取っ払われて、東京の老人ホームのような施設がたくさんできるといいですね。